禁煙中に飴を食べ過ぎて虫歯になった私が、医師に相談して抜け出すまで

※本記事は個人の体験談であり、医学的な効果効能を保証するものではありません。具体的な治療については必ず医師にご相談ください。

ゴミ箱の中が、空になった飴の包み紙で山盛りになっている。 口の中は常に甘ったるく、舌は荒れ、奥歯のあたりがズキズキと痛み始めている。

「タバコを我慢するためには仕方ないんだ」 そう自分に言い聞かせながら、また新しい飴の袋を開け、口に放り込む。

禁煙を始めてからというもの、タバコを吸えない「口寂しさ」を埋めるために、飴やガムを絶え間なく食べ続けるようになってしまったあなた。 最初は「タバコよりはマシだ」と思っていたはずなのに、次第に別の恐怖が忍び寄ってきているのではないでしょうか。

「このままだと絶対に虫歯になる。いや、もう痛いかもしれない」 「毎日こんなに糖分を摂り続けていたら、糖尿病になったり、ブクブク太ってしまうんじゃないか」

健康になるためにタバコをやめたはずなのに、今度は「糖分過多」という新たな不健康の沼に沈んでいく。 タバコをやめても、飴を手放せない自分。結局、何かに依存しなければ生きていけない「哀れな人間」なのだと、鬱々とした絶望感に襲われていませんか。

どうか、自分を「意志が弱く、だらしない人間だ」と責めるのだけはやめてください。

禁煙中に飴を舐め続けてしまうのは、口が寂しいからでも、甘いものが好きだからでも、意志が弱いからでもないかもしれません。ニコチンが切れた不快感や、手持ち無沙汰な気持ちが重なって、甘いものに手が伸びる人は少なくありません。

この記事では、飴の食べ過ぎで虫歯と自己嫌悪に苦しみ、結局タバコに戻ってしまった私の失敗談と、そこから医師に相談してみた経験についてお話しします。

目次

なぜ禁煙すると、異常なほど「飴」を欲してしまうのか?

「口寂しいなら、ノンシュガーのガムや氷で紛らわせればいいじゃないか」 タバコをやめたことがない人は、そう簡単に言います。ただ、私の場合は、そうした対策だけでは続きませんでした。

なぜ、私たちは歯が痛くなるほど、甘い飴を求め続けてしまうのでしょうか。

口寂しさの背景にあるもの

禁煙すると、ニコチンが切れた不快感(離脱症状)で、イライラや落ち着かなさ、気分の落ち込みを感じる人がいます。そのつらさを、甘いもので紛らわせようとする人も少なくありません。

つまり、飴を舐め続けてしまうのは、意志が弱いからではなく、つらさを紛らわせようとしている面があるのかもしれません。(理由には個人差があります)

飴に頼る「セルフケア」の残酷な末路と私の限界

もちろん、禁煙初期の辛い時期を、飴やタブレットなどの代用品で乗り切るというセルフケアは、一般的に行われている方法の一つです。ニコチンへの依存度が比較的低い人であれば、この方法で進められることもあります。ただし、感じ方には個人差があります。

しかし、長年喫煙していた私の場合は、この方法は「新たな悩み」の入り口になってしまいました。

虫歯の痛みと、自己嫌悪による「再喫煙」

私は毎日、何袋もの飴を舐め続けました。仕事中も、家でも、口から飴がなくなる瞬間がないほどでした。 数週間後、恐れていた通り、奥歯に激しい痛みが走るようになりました。虫歯です。 さらに、体重もみるみる増加し、鏡に映る自分の顔は丸く、ひどく醜く見えました。

「タバコを我慢するために、歯をボロボロにして、こんなに太って……俺は何をやっているんだ?」

虫歯の痛みというストレスと、「何かに頼り続ける自分」への自己嫌悪。そのストレスに耐えきれなくなった私は、ついにタバコに戻ってしまいました。

痛む歯を抱えながら、私は泣きそうな顔でコンビニへ行き、タバコを買ってしまいました。 「飴の食べ過ぎ」という代償を払った挙句、結局タバコにも戻ってしまった。自力で代用品を探すというセルフケアは、重度の依存状態にある私にとって、ただ精神を削り、絶望を深めるだけの残酷な結果に終わったのです。

>> 「また失敗した」と泣く前に。禁煙挫折は意志の弱さだけではない。禁煙治療を相談してみた私の体験談

口を塞ぐのではなく、医師に相談してみる

「タバコを吸うか、飴で体を壊すか。私にはこの二択しかないのだろうか」 絶望の淵にいた私が、最後にたどり着いたのが「プロの力(医学的アプローチ」でした。

禁煙外来の医師から、治療の進め方の説明を聞いた時、私は「もっと早く相談すればよかった」と思いました。

薬を使いながら進めるという選択

禁煙治療では、薬を使って、強い吸いたい気持ちやイライラ(離脱症状)をやわらげながら進める方法があります。薬の種類や効果、副作用には個人差があるため、使うかどうかは必ず医師・薬剤師に確認してください。

「口寂しさ」という概念そのものが消える

私の場合は、薬を使い始めて数日後から、変化を感じました。

いつもなら、机の引き出しの飴を探してソワソワする時間。しかし、私の場合は、口の中に何も入っていなくても、以前ほど「口寂しい」と感じなくなりました。(個人の体験で、効果には個人差があります)

「あぁ、我慢して飴を舐め続ける必要なんて、最初からなかったんだ」

>> 「また失敗した」と泣く前に。禁煙挫折は意志の弱さだけではない。禁煙治療を相談してみた私の体験談

「タバコか、糖分か」という地獄の二択はもう終わりにしよう

「禁煙中は飴が手放せない」 そう思ってしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。ニコチンが切れたつらさが、そうさせていることもあります。

だから、虫歯の心配をしながら飴を舐め続け、そんな自分を嫌いになるのは、もうやめにしませんか? 一人で抱え込まず、医師に相談するという方法もあります。

禁煙治療には、医師の診察のもとで薬を使いながら進める方法があります。特に今は「オンライン診療」を活用することで、病院に足を運ばずに、スマホで医師に相談できます。(診療の内容や費用は、診療先によって異なります)

飴の包み紙の山を見てため息をついていた私が、「糖分への頼り」と「自己嫌悪のループ」から抜け出すまでの経緯を、記録としてまとめました。

口の中に何も入れていなくても、気持ちが落ち着いていると感じられる日が来ることを、私は願っています。まずは、相談の一歩から始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元ヘビースモーカーのWebライター。10年以上、1日30本のタバコを吸っていましたが、オンライン診療を利用して禁煙できました。医師・薬剤師ではありません。運営者情報はこちら

目次