禁煙に何回も失敗して「自分はダメだ」と泣いた私へ。回数は関係ない、変えるべきは「戦い方」だけだった

※本記事は個人の体験談であり、医学的な効果効能を保証するものではありません。具体的な治療については必ず医師にご相談ください。

「今度こそ、絶対にやめる」 「これが最後の一本だ」

そう固く誓って、ライターを捨て、灰皿を片付けたはずなのに。 数日後、あるいは数週間後には、コンビニで新しいタバコを買ってしまっている。

そして、一口吸った瞬間に押し寄せるのは、安らぎではなく、強烈な自己嫌悪

「またやってしまった」 「何回目だ? 10回目か? 20回目か?」 「俺の言葉には、もう何の価値もないんじゃないか」

あなたも今、そんなふうに自分を責めて、自信を粉々に砕かれていませんか?

その気持ち、痛いほどよくわかります。私も数え切れないほど失敗し、その度に「自分は意志薄弱なダメ人間だ」と枕を濡らしてきました。 家族に「やめる詐欺」と言われ、隠れて吸うようになった時の惨めさは、今思い出しても胸が苦しくなります。

でも、どうか自分を責めないでください。 あなたが何回も失敗するのは、決して人間性が劣っているからではありません。

それは、「失敗するやり方」を真面目に繰り返してしまっていただけなのです。

※本記事は個人の体験談であり、医学的な効果効能を保証するものではありません。具体的な治療については必ず医師にご相談ください。

目次

なぜ私たちは「何回も」同じ失敗を繰り返すのか?

「失敗は成功のもと」と言いますが、禁煙に関しては、失敗すればするほど「次はもっと難しくなる」と言われることがあります。 これは心理学的にも、脳科学的にも理由があるそうです。

なぜ私たちは、懲りずに同じ落とし穴に落ちてしまうのでしょうか。3つの視点で分析してみます。

1. 「学習性無力感」という心の呪い

何度も失敗を繰り返すと、脳は「どうせ何をやっても無駄だ」と学習してしまいます。 これを心理学で「学習性無力感」と呼びます。

最初は「絶対にやめる!」と100のエネルギーで挑んでいたのが、失敗を重ねるごとに「どうせまた吸うんだろうな…」という諦めが心のどこかに生まれ、エネルギーが50、30と減っていくのです。 あなたが弱いのではなく、「負け癖」という呪いにかかっている状態かもしれません。

2. 脳が「失敗のパターン」を記憶している

禁煙に失敗する時、だいたい同じパターンではありませんか?

  • お酒を飲んだ時
  • 仕事で大きなストレスがかかった時
  • 暇でやることがない時

脳は習慣の生き物です。過去に「ストレス=タバコで解消」という成功体験(実際はニコチン切れの解消ですが)を強烈に記憶しているため、同じ状況になると無意識に「いつものアレを出せ!」と指令を出してしまいます。 これに対策なしで挑むのは、台本通りの悲劇を再演しているようなものです。

3. ニコチンの「記憶改ざん」能力

これが最も恐ろしい点ですが、ニコチン依存症になると、悪い記憶が薄れ、良い記憶だけが美化されると言われています。

禁煙中のあの苦しみや、自己嫌悪の辛さはすぐに忘れさせられ、「あの一本のうまさ」「ホッとする感覚」だけが鮮明に思い出されるのです。 まるで、暴力を振るう恋人と別れたのに、「でも優しいところもあったし…」と戻ってしまう共依存のような状態。 脳がニコチンによって、都合よく記憶を改ざんされている可能性があります。

「失敗」を「データ」に変えるセルフケア術

では、どうすればこのループから抜け出せるのでしょうか? まず大切なのは、失敗を「ダメなこと」として感情的に処理するのではなく、「貴重なデータ」として冷静に分析することです。

私が実践して、少しだけ前進できた考え方をご紹介します。

「スリップ(再喫煙)」を許容する

禁煙の世界では、魔が差して一本吸ってしまうことを「スリップ」と呼びます。 完璧主義な人ほど、この一本で「ああ、もうダメだ!全部終わりだ!」と自暴自棄になり、元の喫煙者に戻ってしまいます(どうでもいいや効果)。

でも、一本吸ったからといって、あなたが積み上げた禁煙期間がゼロになるわけではありません。 「転んでしまった。痛いけど、また立ち上がろう」 そう考えて、すぐに禁煙を再開すればいいのです。「失敗」ではなく「一時停止」だと捉え直してみてください。

失敗の記録をつける(再発防止策)

何回も失敗しているなら、そこには必ず共通の「トリガー(引き金)」があります。

  • 誰といた時に吸ったか?
  • どんな感情の時に吸ったか?(怒り、悲しみ、空腹、疲れ)
  • 何時ごろ吸ったか?

これらを記録し、「次はこうなったら、こう動く」と対策(if-thenプラン)を立てておきます。 「上司に怒られたら、トイレに行って深呼吸する」 「飲み会に誘われたら、最初の3回は断る」 これだけで、同じ穴に落ちる確率はぐっと下がります。


私もこうして、失敗を分析し、対策を練り続けました。 「今度こそはいける」 そう思って挑んだ15回目くらいの禁煙。

しかし、結果は同じでした。 想定外のトラブルが起きた夜、気づけば私はコンビニの前に立ち、震える手でタバコに火をつけていました。

「分析もした。対策も立てた。それでも勝てない」

煙を吸い込みながら、私は絶望の底で悟りました。 「私の意志や工夫の問題じゃない。これは脳という臓器の病気なんだ」と。 自分一人の力(セルフケア)で立ち向かうには、相手(依存の仕組み)が巨大すぎたのです。

>>【実録】「何回やってもダメだった」私が、自力での限界を認めて最後に選んだ「脳の修正法」

「何回も失敗した人」こそ、プロの力を借りるべき理由

「何回も失敗して恥ずかしいから、病院なんて行けない」 そう思っていませんか? 逆です。何回も失敗した人こそ、医療機関(禁煙外来)にとっての「最重要患者」であり、最も治療効果が出やすい人たちだと言われています。

失敗の数だけ「本気」である証拠

医師に言われて涙が出そうになった言葉があります。 「何度も失敗しているのは、あなたがそれだけ本気でやめたいと願い、挑戦し続けてきた証拠ですよ」

諦めて吸い続けている人は、失敗すらしません。 あなたは何度も挑み、傷つきながらも、まだ解決策を探している。その「諦めない心」さえあれば、あとは武器を変えるだけで勝てるのです。

「根性」を「薬」に置き換える

私たちが何度も敗北してきた原因は、脳内での「吸いたい!」という強烈な化学反応(ニコチン欠乏)です。 禁煙外来で処方される薬は、この化学反応そのものを抑え込んでくれます。

  • イライラしない。
  • 吸いたい欲求が湧いてこない。
  • 仮に吸っても美味しくない。

まるで、敵の武器を没収してしまうようなものです。 丸腰で戦っていたから何回も負けたのです。戦車(医療)に乗って戦えば、結果が変わるのは当たり前だと思いませんか?

1回成功すれば、過去の100回の失敗はチャラになる

禁煙の素晴らしいところは、「最後に一度だけ勝てばいい」というルールです。 過去に何回失敗していようと、今回成功してしまえば、あなたは「非喫煙者」です。 「あの時の失敗があったから、今の成功がある」と笑って言える日が必ず来ます。

コスト面でも考えてみてください。 「また失敗してタバコ代を払い続ける未来」と、「数ヶ月分の治療費で一生の自由を買う未来」。 何回も失敗してきたあなたなら、どちらが本当に「お得」か、もう分かっているはずです。

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あなたの「最後の挑戦」を始めよう

何回も失敗した経験は、決して無駄ではありません。 その悔しさ、惨めさ、自己嫌悪を知っているからこそ、あなたは誰よりも「タバコのない人生」の価値を知っています。

「自分はダメだ」と責めるのは、もう終わりにしましょう。 あなたは弱くない。ただ、戦い方を知らなかっただけです。

「これで最後にする」

そう決めたあなたに必要なのは、固い決意ではなく、「確実な方法(科学)」です。 私が数え切れない失敗の果てにたどり着き、「これなら誰でもやめられる」と確信した方法をまとめました。

次に涙を流す時は、自己嫌悪ではなく、鎖から解き放たれた「喜び」の涙であることを願っています。

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